企業の利益を元にして、株価が高いか安いかを判断するための指標です。
たとえば、1株当たり利益が10円で、株価が500円の企業の場合、
PER=500÷10=50倍
株式投資は企業が将来に成長することを見込んで行うものなので、1株当たり利益としては来期予想を使うことが多いです。
また、最近では単独決算重視から連結決算重視へと流れが変わってきていますので、PERの計算にも連結決算の1株当たり利益を使うようにします。
【指標としてのPERの捉え方】
PERは、株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標です。
たとえば、PERが50倍の場合、1株当たり利益の50倍まで株価が買われていることを表します。
基本的には、利益が出ていない企業は株価も上がりませんので、PERはある程度の値に落ち着くことになります。
PERの値が極端に大きくなっている場合、その企業の株価は「割高」で、いずれ売られると判断します。また、極端に小さければ「割安」となります。
ただし、「何倍以上なら割高」「何倍以下なら割安」という絶対的な基準はないので、株式市場全体のPERと比較したり、同業他社のPERと比較したりすることが必要です。
■BPS(1株当たり純資産)
PERは利益の水準から株価を見る指標でしたが、PBRは企業の資産に対する株価を見るものです。
たとえば、BPSが300円で、株価が500円の企業の場合、PBRは以下のようにして求められます。 PBR=500÷300=1.67倍
【指標としてのPBRの捉え方】
PBRは、株価がBPSの何倍まで買われているかを表す指標です。
景気の悪いときには企業の成長率が落ちてPERでは株価を計りにくくなりますので、そのときにはPBRが有効になるといわれています。
また、BPSは仮に企業を清算するとして、そのときの1株当たりの株主の取り分を表します。
そのため、株価がBPSを割り込むぐらいなら、その企業を清算すれば株価以上の取り分を得られることになりますので、基本的には株価はBPS以上になります。
PBRは株価をBPSで割ったものなので、株価がBPS以上であれば、PBRは1倍以上になることになります。したがって、BPSが1倍を割っているような銘柄は割安だと判断できます。
(2) 株価を動かす要因である材料について
■材料とは
簡単に言えば「株価に影響を与えると思われる情報」のことです。
たとえば、「A社がB社との提携を発表した」「C社の利益が予想よりも伸びる」「D社が事業に失敗して大きな損失を出す」といった情報が材料になります。
また、証券会社は投資家向けに推奨銘柄の情報を出しますが、「○○証券が買い推奨銘柄に指定した=レーティングを引き上げた」というような情報も、大きな材料になります。
なお、株価を上げる要因となる材料のことを、「好材料」と呼びます。
逆に、株価を下げる材料を「悪材料」と呼びます。
■材料での売買は難しい
株式投資に不慣れな人だと、どこかの銘柄に好材料が出れば、「これは買いだ」と思って飛びつくことが多いのではないでしょうか。
ところが、この買い方は必ずしも成功するとは限りません。
好材料が出れば、多くの人が買いに走りますので、株価が急騰することは確かに多いのですが、その上げが長続きせずに、あっさりと下がってしまうことも結構多いです。
なぜなら、情報に精通している人達は、材料が明らかになる以前から噂などで買いを入れていて、材料が出て買いが殺到した時点で売り逃げるということをすることが多いからです。
最悪の場合、材料が出た日がピークになって、そこから後は下げ続けるだけ、というようなこともあります。 このようなことから、「好材料が出たから買い」というやり方はあまりお勧めしません。
■材料の集め方
日本経済新聞には、経済関係のさまざまなニュースが毎日掲載されますが、それが材料となって株価が動くことが多くあります。
したがって、本格的に株式投資をするなら、日本経済新聞は毎日読んでおきたいところです。
インターネットをよく利用される方は、「日経テレコン」にも主要なニュースが早く掲載されますので、そちらを見ることをお勧めします。